翻訳と辞書
Words near each other
・ 野瀬栄進
・ 野瀬正夫
・ 野瀬氏
・ 野瀬泰申
・ 野瀬清喜
・ 野瀬瞳
・ 野瀬碧里
・ 野瀬育二
・ 野火
・ 野火 (妖怪)
野火 (小説)
・ 野火ノビタ
・ 野火明
・ 野火杏子
・ 野火極相
・ 野火止
・ 野火止 (曖昧さ回避)
・ 野火止用太
・ 野火止用水
・ 野点


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

野火 (小説) : ミニ英和和英辞書
野火 (小説)[のび]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [の]
 【名詞】 1. field 
野火 : [のび]
 (n) burning off the fields
: [ひ]
  1. (n,n-suf) fire 2. flame 3. blaze 
小説 : [しょうせつ]
 【名詞】 1. novel 2. story 
: [せつ]
  1. (n,n-suf) theory 

野火 (小説) : ウィキペディア日本語版
野火 (小説)[のび]

野火』(のび)は、大岡昇平小説1951年に『展望』に発表、翌年に創元社から刊行された。作者のフィリピンでの戦争体験を基にする。死の直前における人間の極地を描いた、戦争文学の代表作。第3回(昭和26年度)読売文学賞・小説賞を受賞している〔読売文学賞 第1回(昭和24年度)〜第10回(昭和33年度) YOMIURI ONLINE、2014年7月26日閲覧。〕。
題名の「野火」とは、春の初めに野原の枯れ草を焼く火のことである。この作品にはカニバリズムが出てくるが、大岡はエドガー・アラン・ポーの『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』がこの作品が全体のワクになっていると書いている〔渡辺利雄『アメリカ文学に触発された日本の小説』(研究社2014年)pp.1-26。〕。
丸谷才一は『文章読本』(中央公論社、1977年)において、修辞技法の個々の技法を説明する際、例文をすべて本作品とシェイクスピアの諸作品に拠った。
1959年市川崑2015年塚本晋也がそれぞれ映画化している。
== あらすじ ==
太平洋戦争末期の日本の劣勢が固まりつつある中でのフィリピン戦線が舞台である。 主人公田村は肺病のために部隊を追われ、野戦病院からは食糧不足のために入院を拒否される。現地のフィリピン人は既に日本軍を抗戦相手と見なす。この状況下、米軍の砲撃によって陣地は崩壊し、全ての他者から排せられた田村は熱帯の山野へと飢えの迷走を始める。 律しがたい生への執着と絶対的な孤独の中で、田村にはかつて棄てた神への関心が再び芽生える。しかし彼の目の当たりにする、自己の孤独、殺人、人肉食への欲求、そして同胞を狩って生き延びようとするかつての戦友達という現実は、ことごとく彼の望みを絶ち切る。 ついに「この世は神の怒りの跡にすぎない」と断じることに追い込まれた田村は「狂人」と化していく。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「野火 (小説)」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.